こんにちは、さとひろです。
こころにゆとりをもって働けていますか?
今回はぼくが公認心理師試験に合格したときの勉強方法を紹介しています。
資格は取りたいけど、仕事もあるし家庭の時間も削れないから時間がないよ
変則勤務だからいつもは勉強できないよ
勉強が続けられない、モチベーションが維持できないよ
こんな人にオススメです。
本記事の内容
- 働きながら資格取得する計画の立て方
- 勉強に使うと便利なツール
- 勉強を継続できる時間管理術
- モチベーションの維持方法
ぼくは約20年特養で働いています。
ケアマネジャーや社会福祉士、第2種衛生管理者など、働きながら取得した資格は10以上。
先日、仕事をしながら、そして3人の子どもの子育てをしながら第5回公認心理士試験に合格しました。
本記事では、働きながら資格を取得できる方法を紹介しています。
公認心理師だけではなく、介護福祉士やケアマネジャー、社会福祉士などの勉強にも活用できますので、ぜひ最後までお読みください。
>>介護士転職サイト きらケア求人へ登録はこちらから公認心理師とは
そもそも公認心理師とは、日本の心理職唯一の国家資格で、2017年に試験がはじまった比較的新しい資格です。
複雑で多様化しているこころの健康問題に対し、他の関係者とも連携しながら心理に関する支援を行う目的で制度ができました。
公認心理師の業務
保険医療、福祉、教育その他の分野において、専門的知識及び技術をもって
- 心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果を分析すること。
- 心理に関する支援を要する者に対し、その心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
- 心理に関する支援を要する者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
- 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。
(引用:日本心理支援センター)
公認心理師は大学院で必要な心理系科目を履修することで試験を受けることができます。
しかし、最初の5年間は経過措置があり、医療や福祉、教育分野などで相応の実務経験がある人は「現任者講習会」を受講することで受験資格を得られました。
いわゆるGルートというやつです。
この経過措置は5年間で、今年がGルートで受験できる最後のチャンスでした。
ぼくはこのGルートで受験し無事に合格できました。
>>介護士転職サイト きらケア求人へ登録はこちらから公認心理師取得を目指した経緯(流れ)
ぼくは特養の生活相談員ですが、衛生管理者としても勤務しています。
ここ数年、特にコロナが始まってからは、休職に至らないまでもメンタルに支障をきたす職員が増えていました。
職場のストレスチェック等に関わる中で、「職場における心の健康づくり」や「こころの健康問題健康問題により休業した労働者の復帰支援の手引き」を知り、心理系の勉強をしたいと思うようになります。
そして、どうせならなにか資格をとれればと思っていたところ公認心理師の制度を知りました。
それから制度について調べたところ、講習を受けたり、勉強する範囲が医療・保健、福祉、教育、産業・労働、司法・犯罪とかなり広範囲だったり、試験受け登録するまでの費用を考えたり、、、
なかなか決心がつきませんでしたが、こうした紆余曲折を経て、試験に挑むことになります。
公認心理師受験の経過
R3.5 公認心理師という資格を知り調べる
R3.6 妻とも相談し受験を決意
R3.7~R3.9 現任者講習会受講
R3.9 独学
R4.7.17 試験当日
R4.8.26 合格発表
次からは、具体的な勉強方法を解説していきます。
これは公認心理師以外の資格にも充分使える内容になっています。
>>介護士転職サイト きらケア求人へ登録はこちらから働きながら資格取得した勉強の考え方
働きながら資格勉強をするにはいくつか乗り越えなければならない壁があります。
それは時間をどうつくるか。
仕事に支障が出てはいけないですし、家庭をおろそかにもできないでしょう。
やみくもに勉強していてもうまくはいきません。
効率よく時間を使うために、まずは資格取得までの道筋を考えましょう。
- 資格をとったあとの生活を考える
- 勉強方法を決める
- 計画を立てる
- 実行する
- 計画を見直す
といった具合です。
1つずつみていきましょう。
資格をとったあとの生活を考える
自分はどうしてその資格をとりたいのか。
給料……
スキルアップ……
周囲への説得力……
どういう理由であれ、よりよく生活するために資格をとるはずです。
資格勉強をしているとモチベーションの低下や中だるみは必ず起こります。
その時に「資格をとったらこうしたい」と思い出せるともうひと頑張りができるでしょう。
手帳やPCの見えるところに書いておくとよいですね。
勉強法を決める
次は勉強法を決めます。
参考書を読んだり過去問を解いたりするのが一般的でしょう。
ぼくは参考書はほとんど読まずに過去問を最低3周くりかえし解きます。
そして、最近はYouTubeやtwitterも非常に便利な勉強ツールの一つです。
自分がとりたい資格について、検索し、勉強に使えるものがあるか調べてみるとよいですよ。
個人的には過去問でよくわからない部分をテキストやSNSで補う形が効率的だと感じています。
計画を立てる
勉強方法を決め、テキストを用意したら、計画をたてます。
計画を立てるときの一番のポイントは、ぜったい計画どおりには進まないということです。
毎日勉強しようと意気込んでいても不測の事態は起きますし、どうしても気分が乗らないときもあります。
7割できればよしと考えましょう。
例えば、一日10ページすすめる計画を立てると、1か月後には300ページ進むことになりますが、うまくいかないことも想定し、1か月後の到達点は240ページ程度に設定しておくとよいでしょう。
ぼくが考えるのは、試験までの期間と過去問のページ数、一日に勉強できる時間から、過去問を3周以上解くには一日何ページすすめればよいかを計算します。
そして、1週間後にはここまで、1ケ月後にはここまで2か月後は…3か月後は…と目安を決めておきます。
まぁ最初に立てた計画通りに進むことはまずありませんので、あまり考えすぎず、サクッと考えましょう。
実行する
計画を立てたら実行あるのみ。
あれこれ考えずに勉強しましょう。
すすめていくうちにこの方法で大丈夫か、と不安になることもあるでしょう。
計画はあとで見直すので、とにかく進めましょう。
ちなみに、勉強するときに、まとめノートを作る人が多いと思いますが、ぼくはまとめノートは作りません。
ノートを作って満足してしまいますし、ノートを作っても後で見返すことはほとんどなかったからです。
素人の自分がつくるよりもプロがつくったテキストの方がきれいにまとまっていますしね。
せいぜいどうしても覚えられないことのメモ程度です。
ノートを作る時間があるならその分問題を解いたほうが効率的かなと思っています。
計画を見直す
計画を立てるときにも伝えましたが、計画どおりに勉強が進むことはまずありません。
進捗を確認し、計画を修正しましょう。
ぼくは1週間に1回見直すことにしていました。
はじめは計画からはかけ離れた量しかすすめられず凹みます。
「これは試験までに勉強しきれない」となんども思いました。
でも、みんなそれ以上に勉強していないものです。
現状と試験までの残り日数を把握し、じゃんじゃん修正します。
「今週はここまでしかできなかった」とネガティブに考えるのは禁物。
過ぎた時間は戻りません。
「あと〇日で△△をやる」とこれからの行動を考えましょう。
次からは、ぼくが実際に使っていたツールを紹介していきます。
働きながら資格取得した勉強ツール
資格勉強を進める際には、テキスト以外にも活用できるものはしていきましょう。
いくつか紹介していきます。
- テキスト
- Youtube
- アプリ
それぞれ解説していきます。
テキスト
なんといってもテキストは必要でしょう。
ぼくが公認心理師試験で使ったテキストは現任者講習会テキストと赤本2022の2冊だけ。
というかそれ以外は時間が取れませんでした......
現任者講習会はGルート受験者のための講習会なので、令和4年度で終了しましたが、テキストの内容はよくまとまっていてわかりやすいので、これから受験する人も読んでおくとよいかもしれません。
そしてそして、赤本は誰もが使うテキストでしょう。
試験当日、会場近くの喫茶店は赤本を持った人であふれており入れませんでした。
試験会場でも7~8割の受験生が赤本を使っていました。
それくらい多くの人が使っているテキストなんです。
赤本は、概要講義とブループリント(わかりやすく言うと出題範囲)、一問一答、過去問が一冊になっている本です。
700ページ以上ある本ですが、ぼくは8か月かけて3周勉強しました。
YouTube
いまやYoutubeは大事な勉強ツールのひとつです。
Youtubeのオススメな活用方法は通勤や家事をしているときの耳学です。
動画を長時間見る時間をとれない人は多いでしょう。
ですが、画像は見ずに音声を聴くだけならなにかしながらでもできませんか?
効果的なのは、倍速で聴くことです。
通常のスピードで聴くよりも、倍速の方が頭に残りやすいというデータもあります。
ぼくは、自宅で勉強した項目を、YouTubeで聴きながら通勤していました。
新たな知識を学ぶというよりは、復習として使いました。
あとは体験談や座談会のようなチャンネルもあるので、モチベーションの維持という意味でもとても助かりました。
以下にぼくが活用したチャンネルを挙げておきます。
オススメのYoutubeチャンネル
- ミヤガワRADIO・・・知識、モチベーションアップ
- 髙坂康雅の公認心理師チャンネル・・・過去問の深掘り、試験対策
- しんりしTV・・・過去問、基礎知識の確認、試験対策
- 公認心理師・精神・社福士試験marm・・・一問一答
- 精神科医がこころの病気を解説するCh・・・精神疾患
- 精神科医 松崎朝樹の精神医学・・・精神疾患
アプリ
ここでは特によく使ったアプリを二つ紹介します。
- Good Note 5
- iPadの純正タイマー
Good Note 5
Good Note 5はとても便利なメモアプリです。
ダウンロードするのに960円かかってしまいますし、Apple Pencilも必要です。
それでも手書きのノートを買い替える必要がなくなり、持ち運びも軽くて非常に便利。
使い勝手もシンプルですぐに使えるようになります。
Apple Pencilは安価な代替品もありますので、効率的に勉強したい方にはおススメです。
ぼくは、テキストをこのgood note5に取り込み勉強していました。
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iPadの純正タイマー
限られた時間の中で勉強するときは、タイマーを使うのも効果的です。
長時間集中し続けるのは不可能ですし、LINEやTwitterなどの誘惑から短時間しか集中できないなんてこともあるでしょう。
例えば、ポモドーロテクニックを使うと、より集中し効果的な勉強ができるので、タイマーで時間を測りながら勉強すると効果的です。
ポモドーロテクニックのためのアプリも沢山ありますので調べてみるのもいいですね。
ポモドーロテクニック
25分集中し、5分休憩という工程をくりかえす。
4回繰り返したら30分程度の長めの休憩をとるという方法。
集中した作業に効果的と言われている。
他にもそれぞれに合う勉強方法があるはずです。
自分にあった方法を見つけられるとよいですね。
次は時間術についての解説になります。
>>介護士転職サイト きらケア求人へ登録はこちらから働きながら資格取得した時間管理術
働きながら資格勉強をするうえで一番問題になるのは、勉強時間をどう確保するかです。
勉強時間の確保
結論を先に言うと、勉強するのに一番のオススメは朝の時間。
子どもや他の家族が起きてくる前で静かですし、なんといっても頭がフレッシュです。
脳が疲れていない状態で勉強できるので効率が抜群なんですね。
例えば、仕事の後に勉強をしようとしても、
突発的な残業でできなかった…
疲れて寝てしまった…
同僚から飲み会の誘惑に負けてしまった…
と、勉強を後回しにするとできない理由はいくらでもあります。
家族との時間も必要でしょう。
なので、効率的に勉強するための一番のオススメは朝一番に予定の勉強を終わらせることです。
「自分は夜型なんだよなー」と思う人も、1週間、1カ月と、期間限定でもいいので試してみてください。
勉強するときには、前述したポモドーロテックを使えばさらに効率的に勉強できるでしょう。
変則勤務の場合
介護の仕事をしていると、変則勤務だから早番の時は時間が作れないこともあるでしょう。
そんな時は、シフトごとに勉強する時間を決めるといいでしょう。
例えば、
早番・・早起きして眠いので前日やったことを振り返るだけ
日勤、遅番・・5時~6時
夜勤入り・・5時~6時 もしくは 13時~14時
夜勤明け・・11時~12時 もしくは 21時~22時 など
シフトとじぶんの生活スタイルに合わせて計画を立てられるとよいですね。
通勤時間の活用
勉強時間を確保するうえで見過ごせないのが通勤時間の活用です。
電車やバスだったらテキストを読むことができますが、徒歩や車の場合はそうもいきません。
通勤の手段に関わらず、空いている体の部位があります。
それは「耳」
電車だろうが徒歩だろうが車の運転をしていようが耳は空いています。
イヤホンを使ったり、車だったらスマホの音源をBluetoothでつなげば運転しながらでも聞けます。
前述のYoutubeのチャンネルや、暗記したいものを自分で録音して起き、それを聴きながら通勤すれば効率的ですね。
ながら聴きには手がフリーになるワイヤレスイヤホンがオススメです。
時間管理についてある程度理解してもらえたと思うので、次はモチベーションの維持について説明します。
>>介護士転職サイト きらケア求人へ登録はこちらから働きながら資格取得したモチベーションの維持方法
どんなに効率的な勉強法を身につけても、モチベーションが続かないと勉強を継続することはできません。
ここではモチベーションの維持方法について説明していきます。
まず、モチベーションが下がってしまう原因は
- 仕事がいそがしい
- 目標が大きすぎる
- 資格が取れなかったらどうしようと不安に思う
などが考えられます。
仕事がいそがしい
仕事が忙しいと疲れてしまい、寝ていたかったり、ゲームや他の趣味をやりたくなったりして勉強に気持ちが向かなくなるでしょう。
むだな残業や過度に早く出勤することをやめるなど、疲れがたまりにくい努力をしてみると良いですね。
目標が大きすぎる
1週間後や1か月後の到達点などの計画目標を大きすぎる設定をしてしまうと、計画通りすすめずに自己嫌悪に陥ります。
また、1日の勉強量が多すぎると、詰め込み型になり知識が定着しないので、じぶんのキャパシティにあった計画を立てましょう。
理想は到達点までの工程をいくつかの小さなステップに分けて考えるのがいい考え方です。
1か月後に300問終わらせるという目標であれば、「1週間に70問、週の半ばの水曜日で40問、だから今日は10問頑張る」というように、小さなステップをひとつずつクリアしていくと、達成感も得られるのでモチベーションの維持につながります。
資格がとれなかったらどうしようと不安に思う
勉強しても資格がとれないんじゃないか…
この勉強ってムダ…?
別の勉強方法の方がいいかも…
と不安になることもあるでしょう。
資格勉強は基本的に孤独です。
そして受かるかどうかは試験の結果が出るまでは誰にもわかりません。
誰でも不安になることでしょう。
そんな時は、
- なぜ自分はこの資格を取ろうとしたのか
- 資格を取ったら自分の生活はどうなるのか
を思い出してください。
紙にかいてもいいですし、以前書いたものを読み返すだけでも構いません。
自分が何のためにがんばっているのかが分かると「もうちょっとだけ頑張るか」と気持ちが前向きになります。
受かったら●●を買うとご褒美を決めても良いかもしれないですね。
>>介護士転職サイト きらケア求人へ登録はこちらから試験前日と当日の過ごし方
いよいよ試験前日です。
前日に気を付けることは、健康に当日を迎えることだけです。
いまはコロナにかかったり、濃厚接触者になると試験を受けられないこともあります。
なので、
夜更かしをしない
一夜漬けをしない
もう無理に勉強しない
会場へのルートを確認する
受験票と筆記用具などの持ち物を確認する
よく寝る
以上です。
当日は、早めに会場入りするか、会場近くの喫茶店等ですごすかのどちらかがいいです。
ぎりぎりまで自宅にいると気持ちが落ち着かないですし、不慮の事故で会場にたどり着けなかったらつらかった勉強が無駄になります。
なので早めに試験会場近くまで行ってしまうことをオススメします。
ぼくが公認心理師試験を受けたときは、会場近くのコメダ珈琲は満席で、隣のmister Dornutで時間を過ごしました。
どちらのお店も9割方赤本を開いていたので「みんな同じことを考えているんだな」と思いました。
昼休みは復習せずに午後に備えましょう。
微妙な問題の答えを確認したくなる気持ちはよくわかります。
ですが、午前の試験はもう終わっていて、どうにもなりません。
これから午後の試験があるわけですからしっかり備えましょう。
昼食はあまり食べすぎると睡魔に襲われるので、軽食程度に済ませ、環境が許せば昼寝をするとすっきりしますよ。
>>介護士転職サイト きらケア求人へ登録はこちらからまとめ:資格を活かす
最後に、資格をとった後どう活かすかについてです。
ぼくは、今後公認心理師の登録をするつもりですが、病院の心理職や心理カウンセラーになるつもりはありません。
特に専門的な勉強をしたわけでも、心理検査の訓練を受けたわけでもない私に相談したいという人は少ないでしょう。
なのであくまで今の仕事の幅を広げるつもりで勉強をしました。
介護現場での利用者やその家族のケア、そしてスタッフのケア場面で活かせると思っています。
資格の活かし方は人それぞれです。
せっかくとった資格ですから自分の生活が豊かになる使い方をしたいですね。
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